祖霊社
家々の先祖の御霊を祀る祖霊社は、明治8年に出雲大社銅鳥居前(現在の水舎付近)に創建されました。その後、明治19年に現在の地へと移された際、規模を拡張して新たな祖霊社が建てられました。
大国主大神は目に見えない「幽世(神々の世界・霊魂の世界)」を司られるとの御神徳に基づき、死後の霊魂は幽世へと帰って大国主大神の御加護を受け、末永く家の守護神として鎮まるとの出雲大社教独自の「幽冥信仰」が確立され、祖霊社が創建されました。そして、春秋のお彼岸に斎行される「祖霊社大祭」、毎月10日の「祖霊社月次祭
」を始め、葬儀である 「葬祭」 や節目の年に故人の冥福を祈る 「年祭」、そして靖国の英霊をお慰めする「靖国英霊慰霊大祭」など、日々に〝みたままつり〟をお仕えしています。
また、祖霊社で故人の御霊を祀る斎家のための墓地整備を始め、斎家の合同墓地である「みかえしの奥都城」を建立するなど、〝終のすみか〟となる墓地事業にも取り組んでいます。
明治期の創建当初の祖霊社
(銅鳥居前左側) |
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現在の銅鳥居前水舎付近
(奥に見えるのは出雲大社社務所) |
銅鳥居前より現在地に移転後の祖霊社(大正3年撮影)
改築後の祖霊社(昭和11年)