令和7年の福神祭



 旧暦元旦に当たる1月29日午前1時から神楽殿において「福神祭」が盛大に斎行されました。本年は雪交じりの寒風が吹きすさぶ生憎の天候でしたが、「福の神」と称えられる大国主大神様の御前にて旧正月を迎えようと、全国から多くの参列者がお越しになりました。

 祭典時刻である「()の刻」(午前1時)に報鼓が鳴り響くと、殿内を埋め尽くす夕刻より参集された約500名の参列者の祈り合う中で、管長斎主の許で恙なく福神祭は斎行されました。祭典が終了すると()()取りが行われ、参列者により殿内に張り巡らされた注連縄の()()がたちまちに持ち去られました。この()()は持ち帰り、竹の先に付けて田畑に立てると悪虫除けと五穀豊穣の御利益が授かるとされ、また神棚におまつりすると家内安全・除災招福など、諸々の「福縁」の御蔭を授かるとされています。


更に祭典後には、大国主大神様の純金福神御像をはじめ、純銀御像、銅御像、大御木像、福俵、また副景品として大型テレビやホテル・旅館の宿泊券などが授与される恒例の「福授け抽籤」が行われました。抽籤箱から籤が引かれ当籤番号が読み上げられる度に、殿内では大きな歓声と当籤者への大きな拍手が起こり、授かった福縁を共に喜び合いました。



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