令和6年の福神祭斎行

旧暦元旦にあたる2月10日午前1時、神楽殿において明治45年以来続く「福神祭」が盛大に斎行されました。

旧暦の大晦日の2月9日夕刻より神楽殿内は大勢のお籠りをする参列者で賑わいました。令和3年から令和5年までは新型コロナウイルス拡大防止の為におこもりは控えさせていただき、祭員による祭典奉仕のみ奉仕されていましたが、漸く本年は通常通りに復して行われることとなりました。

祭典時刻である「子(ね)の刻」(午前1時)、報鼓が鳴り響くと、管長斎主奉仕の許、殿内を埋め尽くす約500名の参列者の祈りの中で福神祭は恙なく斎行されました。また祭典が終了すると恒例の紙垂(しで)取りが行われ、参列者により殿内に張り巡らされた注連縄の紙垂がたちまちに持ち去られました。この紙垂は持ち帰って、竹の先に付けて田畑に立てると悪虫除けとして五穀豊穣を授かり、また神棚におまつりすると家内安全・除災招福など、諸々の「福縁」の御蔭を授かるとされています。




祭典後には、大国主大神様の純金福神御像をはじめ、純銀御像、銅御像、大御木像、福俵、また副景品として大型テレビやホテル・旅館の宿泊券などが授与される恒例の「福授け抽籤」が行なわれ、当籤番号が読み上げられる度に、喜びの当選者がその場で立ち上がると、周囲の参列者も我がことのように拍手を送り、共に授かった福縁を喜び合いました。


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