~春のみたままつり~
春 季 祖 霊 社 大 祭

 春分の日を迎えた3月21日の午後2時より、祖霊社では管長斎主の許、先祖の冥福を祈る「春季祖霊社大祭」がお仕えされました。
 祭典には、幽冥主宰大神(ゆうめいしゅさいのおおかみ)として霊魂の世界を司られる大国主大神の御守護を戴き、先祖の冥福を祈る多くの人々が参列。御前には種々のお供え物が進められ、管長による厳かな祭詞の奏上によって大国主大神の一層の御加護により、幽世にて家の守護神と鎮まる先祖の冥福が祈念されました。そして、参列者一人一人が御前にて玉串を捧げて拝礼し、先祖への感謝と共に日々の一層の御加護を祈りました。
 また、祖霊社では20日の午後7時から前夜祭が、21日の午後7時から夜祭がお仕えされた他、神楽殿では21日午前9時より冥福祭を斎行。併せてこの2日間は祖霊社庭上にて植木市が開催され、植木や季節の花々に多くの参拝者が暫し足を止めました。
 こうして、生命の親神と仰ぐ大国主大神と、その生命を絶やすことなく連綿と繋いできた先祖への真摯な祈りが、イノ チ芽吹く清新な春に更なる神気を吹き込むかのような春の祖霊社大祭となりました。




幽 冥 主 宰 大 神
 大国主大神は国譲りの後、目に見えない神事(かみごと)の世界や霊魂の世界である「幽世(かくりよ)」を司られる神として壮大な神殿にお鎮まりになられました。 それ故に「幽冥主宰大神」とも称えられます。
 この幽世における大国主大神のおはたらきによって人々は霊魂を結ばれ、「顕世( うつしよ=この世)」に生まれます。生まれた後も大国主大神の御蔭によって生かされ、死後の霊魂は再び幽世へと帰り、大国主大神の御守護の許に家々の守護神として鎮まります。そして、子孫の祈りによってますます高き神の御位へと進み、家々の一層の繁栄が結ばれるのです。
 このように、生きとし生けるものは大国主大神の「生き死に=幽顕二道」かけての御守護を戴くのであり、この御神徳によって出雲大社教初代管長千家尊福は広く人々に霊魂の救済を説きました。そして明治8年、出雲大社銅鳥居前に祖霊社が創建され 、大国主大神の御守護によって先祖の末永い冥福を祈る〝みたままつり〟が始まりました。その後、祖霊社は現在の地へと移り新築され、多くの家々において先祖の御霊が祖霊社へと合祀鎮祭され、祈り継がれているのです。
 こうして、祖霊社や家々の御霊舎(みたまや)では、日々に幽冥主宰大神と仰ぐ大国主大神、そして先祖への祈りが深められており、春と秋のお彼岸には祖霊社大祭が斎行されています。
   
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