福神祭の後には、抽籤によって大国主大神様の純金福神御像をはじめ、純銀御像、銅御像、大御木像、福俵などが授与される恒例の「福授け抽籤」が行なわれました。
当籤番号が次々と発表されるたび、神楽殿内は大きな歓喜と深い嘆息とが入り混り、当籤された方々には参列者より喜びを分かち合う拍手が捧げられ、いつもながらの悲喜交々とした福授け風景となりました。
~福神祭の由緒~
日本人は古くより、十干と十二支からなる六十通りの組み合わせによって年や月日を数え、暦としてきました。中でも「甲子」はそのはじまりであり、殊に「子=ネズミ」はお若い頃に試練を受けられた大国 主大神様をお助けするなど、ご縁深い動物です。こうしたことから出雲大社では、この万物のはじまりに清新な〝蘇り〟を祈る甲子の信仰が古くより続いています。江戸時代には全国各地へ赴いた出雲大 社の御師(おし)のお道ひろめによって「甲子講」と呼ばれる信仰集団が結ばれ、現在でも甲子の日には御本殿にて「甲子祭」がお仕えされています。
このような歴史の中、明治45年の「壬子」の年、旧暦元旦が奇しくも「甲子」の日となり、そのはじまりとなる〝子の刻(午前1時)〟に「甲子臨時大祭」としてお仕えされたのが福神祭のはじまりです。
以降、年毎の旧正月元旦にお仕えされてきた福神祭は、今年で106年目を迎えました。
~ 平成30年 福 神 祭 ~
平成30年2月16日(金)旧暦元旦 午前1時
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