福神祭


 旧暦元旦にあたる2月16日午前1時より神楽殿では、明治45年以来続く「福神祭」が盛大に斎行されました。
 前日の15日より神楽殿の殿内には今年も大勢の人々が参集。だいこくさまの御懐深くに「お籠(こ)もり」して旧暦の元旦を迎えました。
 福神祭が斎行される午前1時は「子(ね)の刻」であることから「子ごもり」とも言われます。「子」とは十二支のはじめであり、種子が新しい生命を宿して芽吹きはじめることを意味します。このように物事のはじめであり、生きとし生けるものの生命のはじまりである子の刻に、だいこくさまの“結び”のご神徳をいただいて1年間の福徳が祈願されます。
 そして、祭事が終了するや否や、殿内に張り巡らされた注連縄の紙垂(しで)に跳び付き、競って取り合うのは、毎年恒例の福神祭の風景です。紙垂はあっという間になくなってしまいましたが、この紙垂を竹の先につけて田畑に立てたり、神棚におまつりすると、五穀豊穣や家内安全などの福縁を招くとされています。
引き続き神楽殿では、だいこくさまの「純金福神御像」等が当籤する「福授け抽籤」が行なわれ、殿内は興奮と歓声に包まれました。
2月16日(旧正月元旦) 午前1時
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