建 国 記 念 の 日 

  2月11日の建国記念の日は「紀元節」とも呼ばれ、初代神武天皇が橿原の宮にて御即位された日本のはじまりの日です。この日、奈良県の橿原神宮では厳かに「紀元祭」が斎行され、出雲大社でも「橿原神宮遥拝」のお祭りがご奉仕されました。
 神楽殿では「建国記念の日祭」が斎行され、事前に建国記念の日の由緒などについて話を聞いた出雲大社ボーイスカウトの子どもたちが参列し、日本の始まりに思いを深めました。


 また、境内では地元の氏子で組織された「おおやしろ青年会」の会員たちが、建国の日を祝して参拝者に祝い餅を配ると共に、出雲市内へ街宣車を繰り出して祝祭日の国旗掲揚を呼び掛ける広報活動を実施しました。

 


~日本の建国と出雲のつながり~
  日本の国は天照大御神様の御子孫(皇孫)がお治めになる国であるとの神勅により、大国主大神様は国づくりされた国土を天津神に国譲りなさいました。そして、天孫瓊瓊杵尊様が天降られ、やがて初代神武天皇が御即位されて日本の国柄が開かれました。天皇陛下を真中に仰ぐ日本の歴史は、大国主大神様の国譲りによって始まったのです。
 皇后陛下には、大国主大神様のおはたらきに御心を寄せられ、

国譲り 祀られましし 大神の 奇しき御業を 偲びて止まず

 との御歌をお詠みになられました。
  このように、大国主大神様の尊いおはたらきによって日本の建国が結ばれましたが、初代神武天皇より出雲とのつながりは更に続きます。
『日本書紀』によると、初代神武天皇の御后は、大国主大神様の御子神である事代主神様の御娘「ヒメタタライスズヒメノミコト」で、その御子が二代綏靖天皇です。そして、二代綏靖天皇の御后も事代主神様の御娘「イスズヨリヒメノミコト」で、その御子が三代安寧天皇です。さらに、三代安寧天皇の御后は事代主神様の御孫娘「ヌナソコナカツヒメノミコト」で、その御子が四代懿徳天皇となります。
 日本のはじまりには大国主大神様はもとより、出雲の神々とのつながりがあるのです。
   
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